京都プロトコール

一般目標

安心・安全な出産環境を整え、周産期の母体安全を確保するために分娩取扱施設での急変発生時にスムーズな初期対応と後方転送ができる。

そのために必須の初期対応とは・・・

●バイタルサインから客観的に急変を認識できる
●大量出血時に輸液・酸素投与を的確に実施できる
●呼吸停止や循環停止を速やかに判断できる
●適切な妊産婦の一次救命処置を実践できる

■急変の感知

京都プロトコールの急変の感知のアルゴリズムです。
急変を起こしている症例の80%以上がlow riskと判断されていた症例です。
これらの症例のショックの芽を逃さぬためにも母体のモニタリングが必要です。

※著作権は当研究会のものです。無断での他への掲載・コピー等は禁じています。

妊婦の急変対応

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妊婦の心肺蘇生

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準備・薬品

正常分娩における準備・対応

・妊娠初期に血液型カードを取得し所持する。
・分娩前にあらかじめ輸血同意書を取っておく。
・分娩時には上肢に18G-20Gの静脈路をVeenF®など細胞外液補助液で確保する
・分娩時は分娩後2時間まで自動計測計でバイタルサインを記録する。

救急用物品

・リザーバーマスク
・バグマスク(アンビューバッグ)リザーバー付き
・経鼻エアウェイ
・吸引(吸痰用 最大吸引圧力:-80kPa)
・酸素ボンベ(最低500L)
・妊婦用モニター(携帯可能なもの)
・AED
・アドレナリン(1mg/A)
・18-20Gの静脈留置針
・細胞外液補充液(VeenF®など、できれば39℃に加温したもの)

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